いつも仕事で通る道に酒屋さんがあり、ガラス戸にべたべたと手書きのお酒の銘柄が張ってある中に「ばくだん」ってのがあります。　ひょっとしたらアノ「ばくだん」なんだろうか…？
　そんな訳ないか。　でも、気になります。

ばくだんは、敗戦直後（酒が極端に不足していた頃）にエタノールを水で割っただけのお酒です。ですから、ばくだんは比較的簡単に個人で作れちゃいます。飲むと胃が破裂しそうになるため「ばくだん」と名づけられたそうです。以前大学の実験室でエタノールを飲んでみた学生がいたのですが、泡をふいて倒れて病院送りとなりました。くれぐれも、興味本位で試さないようにお願いします。どうしても、試したいのであれば、かなり薄めてから舐める程度にしたほうがいいと思います（全然おいしくないはずです）。なお、エタノールは体内で酸化されて酢酸になります。多分、水素戯終さん（なんて読むのかな）が見たのは、ほぼ100％チエちゃんに出てくるばくだんではないと思います。

ところで、ファミコンソフト「じゃりン子チエばくだん娘の幸せさがし」のばくだんは、お酒の「ばくだん」から来ているのでしょうか。当時、漫画を知るよりも先にファミコンをやったので、「ばくだん娘」はかなり衝撃的なタイトルだと感じた記憶があります。

お酒の「ばくだん」に関する発言ですが、当時のエタノールは、今のように石油から作られるものとは違うようです。ですから、現在のエタノールには不純物に石油由来のものが入ってしまっているので、水で薄めて飲まないようにして下さい。いろいろ調べて、かなり「ばくだん」のことについて分かったので、近い内に論文を投稿しようと思っています。楽しみにしていて下さい。（論文として通るか分からないけど）

　こちらの基礎知識にもばくだんについて「メチルアルコールで作られた粗悪な焼酎」とありますけど‥‥。

＞石油から…

　メチルアルコールって別名「木精」っていいますけどなら木材乾留して作ってるほうかな。エチルアルコールは「酒精」ですものね…。

　もう、論文は投稿してしまいましたが（ちゃんと届いたかな）、ホームページに掲載されるのは、多分6月に入ってからだと思うので、ちょこっとだけ報告しちゃいます。
どんなお酒にも、エタノールは入っています。メタノールを飲んだら人は死んでしまいます。確かに「バクダン」には、メタノールが入っていましたが、そのメタノールは、実は国がわざと飲めないようにするために入れたものなのです。（詳しくは論文で）。国が飲めないようにしたアルコールから、メタノールを頑張って（?）取り除いたものが「バクダン」なのです。また、今の自分はチエちゃんの店で売っている「ばくだん」が密造酒の「バクダン」のことではないものと推察しています。（だってそんな物売っていたら即営業停止になってしまうもん）。ひょっとしたら、水素戯終さんの見たものは僕の考えている「ばくだん」なのかもしれません。通称「ばくだん」と呼ばれている安くて強いお酒についても論文で報告いたします。お楽しみに。