初めまして。
非常に力の入った文章、ありがたく読ませて頂きました。
ここまで来ると、もはや「小論文」としても通用するのでは…?アントニオとテツの共通部分については、私も「なるほど」と思いました。
ただ、アントニオの女性関係(?)は、僕自身としては「来る者は拒まず、去る者は追わず」のスタンスを貫いていたのでは…と思います。(おむすび親分の話が「かなり脚色されていた」という前提が必須条件ですが…本当に「人妻を無理やり寝取る」ような男であれば話は別)
奥多摩の婆さんは、おそらく「一期一会の恋」をしたという点で、アントニオが「本当にいい男だった」と言ったのでしょう。
彼女自身、アントニオのことを「女のハートを掠め取る風のような男」と評しています。
そんなアントニオに「子供ができる」という事態が生じた原因としては、次の2つが考えられます。
1.ジュニアの母親がよほど「いい女」だった
2.ジュニアの母親がアントニオを自分の所に繋ぎとめるため、アントニオに無断で「子供ができる」ように仕組んだ
佐保さんは「アントニオがジュニア母に惚れ込んだ」という意見でしたので、理由として1の方を選ばれたと思います。
ですが、そうなると「ジュニアの母親がジュニアを捨てた理由」がいまいち分かりづらくなるのでは…?と僕は感じました。
普通、母親はよほどのことがない限り、我が子を捨てるようなことはしませんし…。(もし母親が飼い猫で、ジュニアは泣く泣く飼い主によって捨てられたのであれば話は別ですが)
また、ジュニアがアントニオと「瓜二つ」なのが捨てられた原因だったとすれば、ジュニア誕生の理由としては2の方がしっくり来るのでは…?と思います。
以下、僕の妄想。
アントニオに本気で惚れこんだジュニア母は、アントニオに無断で「子供をつくる」ことで何とかアントニオを繋ぎとめようとするが、それを知ったアントニオは「アホか!」と一喝。
彼の生き方としては「子供」や「家庭」などは邪魔な存在以外の何者でもなかったので、そんなモノをちらつかせて一緒にいようとするジュニア母に愛想をつかし「ガキなんか、お前一人で育てえ」と去ってしまう。
残されたジュニア母は失意のうちにジュニアを出産するが、これまた皮肉なことに彼はアントニオそっくり。
この時までにジュニア母は、アントニオに対し「死ぬほど愛したが為の憎しみ」を抱いていたと推測される。
そんな時に生まれた息子は、よりによってあの「憎っくき男」に瓜二つ。
彼女が、次第にジュニアを育てる気になれなくなったのも無理はない。
どの辺でジュニアが「捨てられた」のかは定かではないが、恐らく彼が誰の目にも「アントニオに瓜二つ」なのが明らかになった時点で捨てられたのではないかと思われる。
その後、「育ての母親」なる者が存在したのか、それとも小鉄のように一人で大きくなったのかは不明。
いずれにせよ、彼の記憶に残ったのは「母親に捨てられた」という事実。
また、アントニオの噂を知る者からは「瓜二つ」と呼ばれることで、まだ見ぬ父親の姿に想いをはせるようになる。
なお、息子のことを気遣ったのかどうかは不明だが、アントニオ自身は関西地方では女性問題は起こしていない。
単に、この直後に彼が百合根との運命的な出会いを果たしたからかもしれないが…。
…ごめんなさい。
僕の方は、かなり生々しい妄想になってしまいました(笑)
僕の場合、夢じゃなくて「現実」を見過ぎたのかもしれません。