堅気屋倶楽部
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「ガタロ」考 [ 馬牛 ] 07/08/13 16:55
 関西に不案内な自分が「じゃりン子チエ」を読んでいると、関西弁に立ち往生することがよくあります。当初は意味不明でも、作品中の異なった場面で何度か遭遇するうちに見当がついてくる場合もありますが(ニヌキ : ゆで卵、おそらくは固ゆで。 こーこ : 大根漬け、但し当サイトの「じゃりン子チエ用語の基礎知識」によると香の物一般を指す場合もあるらしい)、かなり違った意味にとっていた場合(「いきってる」は「興奮する」、「逆上する」くらいに思っていました)も多数ありました。

 題記の「ガタロ」は全く見当がつかなかった言葉で、そもそも「ロ」は片仮名なのか漢字なのかからして分からず、「がたぐち」と読むのだろうかと思っていたほどです。疑問は「基礎知識」やまつうえ氏の論文によって氷解したわけですが、しかし「ガタロ」を「ハッタリのきつい」とする理由について、まつうえ氏は梅若に関して異称「ガタロ」が冠される場合は河童を意味するのだろうとされていますが、氏自身指摘されているように梅若の喧嘩に河童を思わせる要素は見当たりません。

 「じゃりン子チエ番外篇」中の「怪しい釣り大会」で、サバの腹の中に石を詰め込んで池に沈めておき、そのサバを釣り上げたと称することで大会優勝を狙った二匹の猫を
「それやったらガタロやないか」
と小鉄が評していますが、この場合は「ドブ川などに捨てられた鉄クズなどを回収する人」という意味の方で用いられているのでしょう。
 ところでこの場合の「ガタロ」には、二匹の猫がどこかで掠め取ってきたサバを予め水中に隠しておき、釣り大会で自分たちが釣り上げたと称し詐術を働く、という意味が含まれていないでしょうか。現実に「ガタロ」などといわれて「鉄クズなどを回収」していた人々のうちには、他人の財物をそれと知った上で持ち出しては、川や池などに沈めておき、自分が「偶然」拾ったと称して財物の所有権を主張したり、持ち主に礼物をねだったりしたものがいたかも知れません。


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