はるき悦巳の映画の好みは分かりやすいですね
とにかく娯楽作品（蟹工船とか、楢山節考も観ているのが、ちょっと不思議ですけど）

どらン猫小鉄なんて、まるまる用心棒、といってもいいですもんね。（物語の流れはもちろん、最後にカズヒサが死ぬ辺りなんか、特に）

七人の侍の話も出てきますよね。黒澤明が好きなのかしらん

「じゃりン子チエ」では映画のパロディーが多数使われているのは、ネタに困っていた時期ではないか…と推測します。
ほかにも、洋画ですが「白鯨」がそっくり、そのまま使われてます。パロディは決まって猫に演じさせる傾向があります。

はるき先生のインタビューの中に映画について触れたものがあるのでここで紹介します。

＜はるき悦巳の秘密・番外篇＞映画について
「最近見いへんけど、前はよく見たね。大体なんでも好きやけど、どんな時でも見たいいうのは、クリント・イーストウッドの映画。こないだ『1941』見たけど、ちょっともおもろなかったね。おもろいいわんと遅れてるみたいやけど。『ジョーズ』は良かったけどね、やたらうるさい映画やなあ思った。」（ぱふ 80．5）

昭和55年のインタビューなので話題的にちょいと古いものがありますが、映画に詳しいかたならピンと来るものがあるでしょうか。

自分は映画については全然なのでいまいちはるき先生の好みはここからは分かりません。なにぶん、「クリント・イーストウッドって何モンやねん」というような人間なので…（back to the future3で名前だけ出てくるのは知ってますが）

テツは確か洋画嫌いのはず。それなのに「だいたい何でも好きやけど」と言いつつ、はるきセンセの口からは洋画ばかり名を連ねるとは。

そういえば、41巻に「ジョーズ」が、たとえ話で登場してますね。