堅気屋倶楽部
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きつねうどん [ 伊藤 顕 ] 98/09/08 17:15
「きつねうどん」とは、油アゲののっかったうどんのことですね。
「たぬき」というと関東では天カスの入ったうどんやそばをさしますが、関西では「アゲをのせたそば」であるという話を聞いたのですが本当ですか?

http://www.d1.dion.ne.jp/~xitoaki/

Re:きつねうどん [ レイモンド輝 ] 98/09/11 01:35
京都で「たぬき」は「アゲを乗せたもの」です。ただ、そばに限らずうどんもあります。
「たぬき」とだけ言うと大体うどんをさします。家の近くの「だるまや」(メシ屋)に限った話ですが。
他に「あんかけ」という変わった(うどん、そば)ものもあったりして…。
「他人丼」も船橋なんかでは聞かないんですが、京都にはありました。
Re[2]:きつねうどん [ とりちゃん ] 98/09/13 23:42
大阪、兵庫では伊藤さんの言う通り「たぬき」は「あげをのせたそば」です。
店では「きつねうどん」「たぬきそば」という言い方より、「きつね」「たぬき」で注文できます。
ちなみに大阪では「きつねうどん」のことを「しのだうどん」と呼ぶ店があります。
うどんとそば。 [ 伊藤 顕 ] 98/09/14 10:41
じゃりン子チエに出てくるのは…天ぷらうどん、きつねうどん、鍋焼きうどん、素うどん…うどんばかりですね。
そばは年越しそばくらいしか出てきません。関西人には、普段、そばを食べるあまりないのか知らん。「えせ」とはいえ信州人としては、これはちょいと黙っておれんことですな。(ほんまかいな(笑))

そいでもって、やっぱり「たぬき」というと、「アゲをのせたそば」だそうで…。それじゃあ関西では「緑のたぬき」はアゲが載ってるの?それとも売ってないのか知らん。などと余計なことを考えてしまいますが(笑)。

こういう話もどこかで聞いたことがあります。関西で「たぬきうどん」がないのは、そば屋では天かすは、カレー屋の福神漬けのようにタダで置いてあるからだと。まったくもってうらやましい話ですな。天かすがのっかった「たぬきそば」好きとしましては。「かけそば」頼めばいいんですから。
そう言えば、「素うどん」という表現は何弁なのだろう。標準語じゃあなさそうな気もするけど。「かけうどん」って表現があるし。そのかわり「素そば」という表現は聞きませんね。「素…」という表現が関西弁だとすると、「素そば」という表現がないのは、関西ではあまり普段そばを食べる習慣がないからでしょうか。(うどんとそばどっちを多く食べるかというレベルで)

自分の感覚からすると、そばとうどん両方出す店は「そば屋」であって「うどん屋」ではあまりない。関西ではそれが逆になるんですかね。それともうどんは「メシ屋」で食べるものなんですかね。「たぬきや」なんて「うどん屋」というより「メシ屋」ですもんね。

「ヘレ肉」にしても、「バラ寿司」にしてもそうだけど、こういう、地方による表現の違いって面白いと思う。大阪弁がもうちょっとわかればそこら辺で論文書きたいんだけどね。なんせ、自分、「えせ」信州人なもんで…(笑)。

食文化の地方による相違なんかでも論文がかけますね。お好み焼きにご飯がついてくるとかそういうことで。名古屋の食文化についてならかけるんだけどなあ。

「じゃりン子チエ」による大阪文化の再検証みたいな論文、誰か書きません?研究会の基本理念に立ち返って。

http://www.d1.dion.ne.jp/~xitoaki/

大阪に文化はない。あるのは「うどん」だけ [ とりちゃん ] 98/09/15 23:24
とは、中島らも氏が何かの本に書いていた名言。そば論議(?)を読んでいて、ふと、この言葉を思い出しました。
「じゃりン子チエ」では確かに「そば」は年越しそば以外に登場しませんね。

関西のわんこそばと言われる「出石(いずし)そば」は、そば自体は信州から伝わったものらしく、また、落語のスタンダードナンバーである「時うどん」も、江戸落語では「時そば」になります。(落語だけ考えると、上方では「すうどん」が多く、江戸は「かけそば」が多いような…。「すそば」「かけうどん」は、落語の中に限ってはきいたことがありません。店に行けば関西でも「かけうどん」は存在しますが…)

このことから察すると、もともと関西には、そばを食べる文化はなかったと考えられ「じゃりン子チエ」で、平時に、そばを食べる人がいないこともうなずける…と勝手に結論づけます。

「緑のたぬき」は関西では「天ぷらそば」だったのでは?(ちょっとあやふや)
しかし、「だるまや」でうどんが食べられるなんてうらやましい。

"緑"のたぬきは天かす好き? [ やん ] 98/09/16 14:23
「緑のたぬき」って、てんぷらそばです。すくなくともここキャナザワでは。(関西と北陸って変わるのかなぁ。関西と関東は、ダシの濃さが変わるってきいたことあるけれど)
でも、てんぷらというよりはかき揚げに近いかな、てんかすと子海老のかき揚げが、おあげの代わりにあるという。そんなてんぷらだから、三分たったあとにはばらけて、てんかすがのったようになるという。でも、これはあくまでも"緑"のたぬき"のことだから。

それより、天丼。このあいだ そばや(うどんや?)に入って天丼を頼んだら、エビテンがカツ丼のように卵でとじられた"テンプラカツ丼"みたいなものがでてきた。"おいおい、そんなのたのんでないよ"とおもったが、別の店でもそれだった。

天丼って、海老てんとかがごはんのうえにのって天つゆがかけられたやつが食べたかったのに。それで、上天丼っていうのが海老が一匹多かったりしてね。天丼ってこんなのですよね。たぶん。

Re:うどんとそば。 [ レイモンド輝 ] 98/09/17 18:45
京都というところは地域によっていろいろ違うようで、「たぬき」が「あんかけ+アゲ」であったり「アゲのみ」であったり、うどんを指したりそばのことだったり…
逢坂山を越す間に文化が変わってくる、文化の境目なんだと実感しました。古本を集めるところはたくさんあるんですけどね。
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