堅気屋倶楽部
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はるき作品のイラストについて。 [ 永吉 ] 03/04/02 00:37
はるきさんの作品はストーリーは良いと思いますがイラストの面から見るとどうでしょうか?、皆さんの意見を聞かせてください。
Re:はるき作品のイラストについて。 [ 白猫 ] 03/04/02 22:04
 どうでしょうか、というのはどういう意味ですか?
 絵が上手い、下手という意味でしょうか?そういうことでしたらもう、上手いなんてもんじゃないと思いますよ。めちゃくちゃ上手いと思います。僕なんかもう、「見ていて感動する」状態ですから。
Re[2]:はるき作品のイラストについて。 [ 真 ] 03/04/02 22:40
超絶的な筆致ですよね。しかもセンスオブワンダー、これ以上ないくらい独自性に富んでいる。
タッチだけでなく、演出、効果によるコマの構成は、見れば見るほど白猫さん同様ため息が出ます(初期の頃のはもう抜群に)。
これほど完成度の高い漫画作品はそう無いと言っていいのではないでしょうか。
Re[3]:はるき作品のイラストについて。 [ ひぐまのパッチってナニ? ] 03/04/04 01:35
私が高校生の頃です。チエちゃんの新刊を見たときに「かわいい!!」と感嘆の声をあげた。友人は「わからない。なんで
それがかわいいの??」と真剣にいいました。「センスないなぁ。」それが私の答えでした。友人はその後美術大学に進学しました。つまりそういうことです。エライ人にはわかりづらいのかもしれません。香りが立ち登るような生活感と、なんともいえない味わいのある線。たまりませんね。
Re[4]:はるき作品のイラストについて。 [ 白猫 ] 03/04/06 20:23
 実は前に、「はるき先生の絵を上手く描けるようになりたい!」と思って徹底的に人物の模写をやってみたことがあったんです。ところが手始めに、適当な人物の「目」を描いてみたんですが、全然ダメだった(笑)。
 それからは暇さえあれば目を描くっていう事を繰り返して、1年くらいかけてやっとそっくりに目を描けるようになりました。ほかにも色々なことをやって、チエちゃんだけなら何とか描けるようになったんです。でも、その絵も半分くらい漫画を見ながら描いた(笑)。他の人物をモデルにしたら、もう絶対描けない。
 はるき先生は絵の天才でもあるな、と実感しました。(僕としては5巻の「ああ、ホンコン・マカオの旅の巻」の表紙が一番好きです。)
Re[4]:はるき作品のイラストについて。 [ サルマタ一丁 ] 03/04/07 20:49
はじめまして~。
知っていると思いますが、はるき先生は多摩美大卒ですよ。見たものをそのままきれいに描くだけが”上手い”とはならないと僕は思います。先生の絵は努力した上での自分のスタイルであって、場面場面での雰囲気を描く才能には脱帽ですね。
誰かが雑誌に書いていた言葉を借りると、はるき先生はウマウマですね。順位的には、
ウマウマ>ヘタウマ>ウマヘタ>ヘタ
あとは好き嫌いの領域じゃないですかね~。
Re[5]:はるき作品のイラストについて。 [ ひぐまのパッチってナニ? ] 03/04/08 01:45
>多摩美大卒
知りませんでした。すみません。
そんなことも知らんのかボケ!!って感じですね。
私が以前読んだのは、アルバイト生活をしながら小池一夫先生に認められてうんぬん、というのでした。
ここをすみずみまで読んでないのがバレバレですねぇ。
じゃあ私の認識も改めないと。自由な天才ではなく
花井拳骨先生タイプの能ある鷹なのですね。
へぇぇぇぇ。
ありがとうございました。
Re:はるき作品のイラストについて。 [ マサル2号 ] 03/04/07 12:55
漫画家の中でもトップクラスでしょう。
一コマ一コマが、まるで映画のワンシーンを見ているようですし。
スクリーントーンを全く使っていない点にも注目。
多分、作者自身の「こだわり」なんだろうと思いますが…。
Re:はるき作品のイラストについて。 [ 大鉄 ] 03/04/07 22:40
私は『じゃりン子チエ』のみならず、はるき作品のファンです。でも、あのフキダシの中の文字の多さにはマイッタ。とある評論家が「フキダシの文字は少なめに…」って言ってたのが妙に印象深くて…。でも、はるき作品は大好きです。
Re[2]:はるき作品のイラストについて。 [ じっぽ ] 03/04/08 15:47
初めまして、新人です。どうも!
で、その新人が生意気かもしれませんが、はるきさん絵はメチャクチャうまいと思いますが、安定してなかった初期はけっこうアレ?な絵があったとおもいます。テツの顔がトンデモにデカかったりとか。それと文字が多いっていうのは、はるきさんが漫画より文学を意識したから・・・・かな?
セリフの多さ。 [ 堺のテツ ] 03/04/08 21:52
吹きだしの中の字も多いですが、セリフのないコマも非常に少ないですね。文学を意識してのことかどうかは知りませんが、それによって「読む」味わいが深くなってますね。

実は20年前、私の通っていた大学で、「チエ」が国語学の講義の題材に上げられたことがあります。私は残念ながらその講義を受けられなかったんですが、話によると「チエ」の対極として挙げられたマンガが「タッチ」だったそうな。(あだち先生のマンガはセリフのないシーンが多いですよね)

Re:セリフの多さ。 [ 白猫 ] 03/04/09 18:45
絵が上手いのは当たり前、それよりも「文学」としての作品に仕上げることをずっと重点的に考えようという意識が大変に強いと思います。だからこそ、「じゃりン子チエ」が他の漫画とはどこか違う、あの様な大傑作になったのでしょうし、この様な研究会も発足したのでしょうね。
Re[2]:セリフの多さ。 [ お丸 ] 03/04/10 10:51
こんにちわ。私が「じゃりン子チエ」に出会ったのは、中学2年のときに、従兄弟に見せてもらってのが最初でした。当時、単行本で4巻目までしかでていなかったと思います。それまで、少女マンガのオメメキラキラの世界にいた私にとって、「じゃりン子チエ」との衝撃の出会いでした。絵から、生活感や空気が流れてくるし、物語が全て大阪弁で展開されていくし、まさに「心ワシ掴み」状態でした。私は特におバァはんの喋り方に影響を受け、青春時代をおバァ口調で過ごすようになり、周りから浮いていたように思います。長くなりましたが「じゃりン子チエ」は深くドップリと素晴らしい作品だと思ったしだいであります。
Re[3]:セリフの多さ。 [ 白猫 ] 03/04/10 20:18
 「オメメキラキラ」の漫画とは衝撃的に違う・・・。全くもってその通りだと思います。僕も3年ほど前ですか、本棚の奥からじゃりン子チエが何冊か出てきて、それからはファン街道まっしぐらなんです。
 絵の根本的な考え方、作品に描ける情熱・・・それがそこら辺に転がっている漫画とは比べようがないくらいにすばらしい。あまり他の漫画家さんの悪口になるようなことは言いたくありませんが、ともかくこれだけはなんべんでも言いたいです。「この漫画は、漫画の粋をはるかに越えた、歴史的大傑作である」といったことを。
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