本日、9時過ぎに神戸の自宅から出発、約1時間後に地下鉄御堂筋線なんば駅に到着。ちょっと近くのゲーセンで時間潰しした後、南海電車なんば駅より普通電車で萩之茶屋駅へ。
…ホームから降りると、明らかになんば周辺とは「空気」が違っていた。
日雇い労働者らしき人の多いこと、多いこと…。
「チエちゃん」の常連二人組のような感じの男性が、至る所に見られる。
萩之茶屋駅の形も、やはり「西萩駅」そっくり。
ただし、駅そのものは、「西萩駅」と比べると若干小さく見えたのだが…。
まずは、改札口から出てすぐのところにある店に入り、「冷やしぜんざい」を注文。お値段は380円と、なかなか手ごろな価格。親切そうなオバちゃんは、「冷やしぜんざい」の他にも、お茶を一緒に持ってきてくれた。
もちろん、味の方は申し分なし。ぜんざいそのものは冷たいのだが、中の団子がほのかに温かいのが嬉しかった。
実に柔らかな口触りの作り立ての団子と、丁度良い冷え具合のぜんざい。いやー、美味しかった。
その後、第一目的地である「イヅミヤ前の電光掲示板」へ。
事前に聞かされていたのであまり期待してはいなかったが、やはり残念ながら電光掲示板そのものは真っ暗だった。気を取り直してガード横を歩く。
「おバァはんがテツに負けた場所のようなガード下はないものか」と探したのだが、残念ながらビールケースが置いてあるガード下は見当たらなかった。
どうやら、西萩地区そのものが、次第に再開発されつつあるようだ。
特に萩ノ茶屋駅西側の地区は、どう考えても街並みに合わないマンションや新品一戸建て住宅などもちらほら見られ、時代の移り変わりを感じさせた。
だが、駅よりも東側の方は、まだまだ昔ながらの活気に満ち溢れていた。
1着100円の半袖シャツや片方だけの革靴などが路上に平然と売られている光景は、生まれも育ちも神戸の僕にとってはなかなか「刺激的」だった。
幾つか「ホルモンうどん」と書かれた店も見つかったのだが、流石に入る気にはなれずにそのまま通り過ぎる。
…と、その店のすぐ近くのサンガリアの自動販売機に「冷やしあめ」発見!!
価格は80円。早速飲んでみたが…なるほど、「炭酸抜きのジンジャーエール」そのまま。若干、生姜の味がキツかったように感じた。健康には良さそうだが。
その他に気づいた点としては、やはり「簡易宿泊所」が多いこと。
はっきり言って、激安。2000円あれば、どこでも泊まれるほど安いのだ。
中には「一泊900円」という場所もあり、はっきり言って神戸でアパート暮らしするよりも安上がりである。見た目もそんなに悪くないし…夏は大変だろうけど、冬なら結構暮らせるのでは?と思った。
また、これは結構面白い発見だったのだが、この地区では猫よりも犬の方が圧倒的に多い。犬は僕が見ただけでも7.8匹はいたが(うち2匹は「半野良犬」か?)猫は結局一匹も見かけなかった。
単にたまたまかもしれないが、もしかするとここには小鉄みたいな「メチャメチャ強い」猫が棲んでいるのかもしれない。
駅の東側には商店街があり、すぐ近くには西成警察署がある。…ただ、この警察署、どう考えても「贅沢な」造りだと思う。
どう考えても、税金の使い方を間違っているような気がするなぁ…。「ポリ」となじる住民が多いのも、ある意味当然か?
一通りこの地区を散策した後、ひょうたん池のモデルとなった河底池や茶臼山のある、天王寺公園周辺へ。
西萩地区からそのまま歩いて行ったのだが、途中、天王寺動物園・美術館のある天王寺公園周辺の道路には、掘っ立て小屋を立てて住んでいる「半路上生活者」の姿が目立った。
防犯上の理由からか、犬を飼っている人も多い。…「何でも受け入れる街」・大阪の、暗い一面を見た気がした。
若干気分がブルーになってしまったが、気を取り直して公園の入り口を探す。
…だが、見つかったのは公園の入り口ではなく、ラブホテル街。
「ここはどこだぁ!?」と一瞬パニックに陥りそうになったが、何のことはない、公園入口は南東部にあるのを忘れていただけ。途中、歩き過ぎて公園の北西側から入ろうとしてしまったらしい。
もし、天王寺公園に行くことがあった場合、北西部にはラブホテル街があるので注意…って、誰もそんなミスはしないか。
若干道に迷ったものの、無事天王寺公園の入口も発見。
近くで路上カラオケを楽しんでいた人々も…うーむ、やっぱこの街は「濃い」わ。
公園内には、河底池を突っ切るような形で架かっている橋がある。
この橋の中央で新世界方面を見ると、正面に通天閣が映る。確か、「じゃりン子チエ」にも似た風景があったような…詳しくは覚えてないが。
その後、北側から公園を出、通天閣方面へ。
…そのまま新世界通りを突っ切って、現在なんば駅近くのマンガ喫茶にてこの文章を書き込み中(笑)
さて、もうそろそろ帰るか…楽しかったなぁ。
皆さんも、もし機会があれば是非「西萩地区」へ足を運んでみて下さい。
「チエ」ファンならば絶対に楽しめる筈。