堅気屋倶楽部
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「百合根カオル論」を読んで [ テツのひげ ] 03/12/01 12:33
まずは、お疲れ様です。
登場人物の関係を一つ一つ丁寧に考察しており、凄いと思いました。話しの展開でも、なるほどと思う部分がありました。

>チエが唐突に「そやけどほんまにロクな男が居らんなぁ。日本国中そおなんやろか。」などというセリフを吐いた意味は何なのか?それもこれも、実は前述のようなチエの恋物語への伏線であったと考えれば納得がいくのである。

そういえば、チエちゃんそんな事言ってました。なるほど、チエちゃんのこの一言と、カオル君の登場は、確かに関係ありそうですね。今まで、あまり意識してませんでした。

>だが美術については、センスはともかく技巧では同年代の少年少女達のレベルを大きく超えているようである。

私は、百合根光三さんが、ヒラメちゃんのファンだから、カオル君とうまくいくのではないかと思っていました。しかし、二人とも美術のセンスが卓越しているのを思い出した時、百合根光三さんがヒラメちゃんを思う気持ちは、私が考えていたのと違うのかなと思いました。性別の違いはあれ、ヒラメちゃんの控えめな性格が、息子とだぶって見えていたからではないかと。百合根光三が純粋にヒラメちゃんが好きなら、遺伝でカオル君もヒラメちゃんを好きになるかなと思っていましたが、考えが変わりました。

>チエもカオルも本当に良いところのある子だし、幼い頃から苦労ばかりしてきたから、その分将来は幸せになって欲しいと思うのである。そして、他の子達にも、どのような形であれそれぞれに幸せになって欲しい。

「じゃりン子チエ」と最初に出会った時、一番強烈な印象を受けたのは「カルメラ兄弟」でした。30歳近い男二人が、「カルメラの屋台」で生活なんかできるのかと思いました。この二人は、将来どうなってしまうのかと思いました。しかし、カルメラ兄弟は、最終的に子供まで作りました。百合根光三さん以外は皆、幸せになりましたよね。バクチ仲間も67巻で勘当がとかれたし。「じゃりン子チエ」の子供達も、きっと幸せになりますよ。

実に [ マサル2号 ] 03/12/01 16:24
素晴らしい論文だと思いました。最高です。

カオルのみならず、マサル・タカシ・コケザルについての考察もほぼ完璧だったのではないでしょうか。
「チエ」に関する論文の中で、僕が100%共感できたものは初めてでした。

作品中の「事実」を踏み越えない程度に話を展開していく技術、僕も是非見習いたいと思います。
(僕が執筆中の小説、登場人物の性格描写に多少難があるので。僕自身がマサルにそっくりだったせいか、自らの体験を多少盛り込んだのが原因と思われる)

いずれ、カオルを中心とした小説も書く予定です(現在は番外編として1章のみ執筆)。
その時には、灰江奈さんの論文を大いに参考にさせて頂きますので。

重ねて申し上げますが、素晴らしい論文、ありがとうございました。

ありがとうございました。 [ 灰江奈@執筆者 ] 03/12/02 00:20
 テツのひげさん、マサル2号さん、ご精読および過分なるご賛辞ありがとうございました。
 ひとまず、曲がりなりにも論文の公表が実現してホッとしています。どうにか「絵に描いた餅」にならずに済みました。しかも、関じゃり研10周年の年になんとかギリギリ間に合わせることができましたし(笑)。

 図書券も本日(すでに「昨日」ですが)届きましたのでありがたく頂戴します。切手が、テツのひげさんのときは風見鶏だったそうですが、今回は沖縄の万国津梁館ですね。

 こうしてご賛辞をいただくことはもちろん大変嬉しいのですが、本当に偉いのは、言わずもがな、「じゃりン子チエ」を描いたはるき悦巳先生であって、私はただその作品にもったいぶった講釈を付けただけです。もし、テツのひげさんやマサル2号さんが「百合根カオル論」から何らかの感銘をお受けになったとすれば、それは、はるき先生の作品やキャラクター自体が素晴らしかったからであって、私はその持ち味を損なわずに引き立ててやったまでです。したがって、はるき先生へのご賛辞もお忘れなくお願いします。

 なお、「百合根カオル論」に対しては、賛辞以外のご意見ももちろん受け付けますのでよろしくお願いします。執筆に際しては、もちろん原作をあらためて徹底的に読み込みましたが、もしかしてとんでもない事実誤認等をしていることが絶対にないとも言い切れませんので、万一そのようなことがありましたらご指摘下さい。また、「まえがき」にも書いていますが、考察が足りない部分を皆様に補っていただければ大変ありがたく存じます。

楽しく読みました [ 和美 ] 03/12/03 01:29
テツのひげさんと同じく、楽しく読みました。
文庫本から読み返し始めた私ですが、カオル君がとても好きで、灰江奈さんの掲示板での発言を見つけてから論文をひそかに期待していた身としては、嬉しい限りです。

チエちゃんの恋愛の相手、とするにはカオル君は確かに好手ですよね。
灰江奈さんの論文では詳しく人柄が分析されていましたが、もう一つ、「百合根氏の息子」ではさすがのテツもマサルやコケザルに対するようには接する事ができないだろうとも思います。
下手に頭をはたいたりしたら、百合根氏が絶対黙っていませんものね。

顔立ちの事では、初めは「オッチャンそっくり」と評されていた事からそれほど秀でていないのだろうと認識していました。
ですが、その後の林檎飴を食べているシーンでは、別人のように整っていましたね。
それが意外で、同時に「ヨシ江さんに似た(美人になる)チエちゃんとくっついたらいいな」と思ったのを覚えています。

そういえば、人間マンホールのくだりで、カオル君が学校で苛められている・・・らしき発言がありましたね。
伏線の一つなのかな。と期待もしましたが、残念ながらこの後の事はお話に発展しませんでした。
マサルがチエにするような事なら、カオル君も実父に心配させまいと黙っているような気がします。
それを言ってしまうのだから、余程辛いのかな・・・と未だにもにょもにょしております。

Re:楽しく読みました [ 灰江奈 ] 03/12/03 06:10
 和美さん、ご感想ありがとうございます。

> カオル君がとても好きで、灰江奈さんの掲示板での発言を見つけてから論文をひそかに期待していた身としては、嬉しい限りです。

 発言て、あの、最初に論文執筆宣言したときの、思い出しただけでも恥ずかしくて死んじゃいたくなるような発言ですか(苦笑)。
 ともあれ、今まで期待してお待ちいただき、大変ありがとうございました。生来の遅筆やら、諸般の事情やらで、執筆宣言してから公表まで2年半もかかってしまいました。辛抱強くお待ち下さった方には頭の下がる思いです。

 学校でのカオル君のことは、何しろ作品中に全然描かれていないのでさっぱり分からないんですが、少なくとも、実父に似て「お人好し」だから、色々苦労してるんでしょうね。それを思うにつけても、やっぱり幸せになって欲しいと思います。

論文効果でしょうか [ マサル2号 ] 03/12/06 13:14
この記事を書いてる時点で、マニアックキャラ・ランキングにおいてカオルが2位になりました。
きっと、灰江奈さんの論文に感銘を受けた方々の票が含まれていると思います(私もですが…)。

それにしても、やはりはるき氏は凄い。
12巻、何度読み返しても飽きないもんなぁ…。
最近、ようやくカオルが登場するにあたってのマサルやコケザルの「役割」が見えてきたような気がします。

将来、カオルが西萩に再登場するときは、またこの二人に活躍して欲しいですね…
誰もが認める「西萩小町」となったチエを見て、彼らはどう動くのでしょうか。

Re:論文効果でしょうか [ 灰江奈 ] 03/12/06 18:06
 ちなみに、カオルと、コケザルと、そしてマサルの三人で「良い子、悪い子、普通の子」という構成になってます(笑)。2001年7月15日にも同じことを言いましたが。

 人気投票についてですが、順位云々よりも、カオルをちゃんと見て下さっている方が少なからず居るということが嬉しいですね。私の功績かどうかはともかく、カオルというキャラクターの真価が見直されつつあることの、これは証なのでしょう。なにしろ、第1回目の人気投票では、7,004票もの投票総数があったにも関わらず、カオルにはただの1票すら入っていませんから。
 ちなみに、今回の人気投票のテーマはマサル2号さんのご提案によるんですよね。まぁ、意図なさった上でのことではないのでしょうが、タイムリーなテーマのご提案ありがとうございました(笑)。

いえいえ [ マサル2号 ] 03/12/07 11:32
人気投票、まさか実現するとは思わなかったんで…僕もびっくりしましたよ。

カオルなどは、登場回数が少ないために投票されなかった不憫なキャラでしたからね。
図らずも、灰江奈さんに協力できて嬉しい限りです。

>>カオルと、コケザルと、そしてマサルの三人で…

その記事、初めて読んだ時は爆笑しました。

人格的な魅力はダントツだが、その人柄がライバルを増やすかも…。
幸薄き本命・カオル。

ライバル転じて親友になる日はいつ?
「何でも知ってる」のが強みであり、弱みでもある対抗馬・マサル。

時たま見せるデリケートさ、チエに気づいてもらえる日は来るのか?
最も「ええカッコしい」の不良、大穴・コケザル。

…はるき先生、是非描いて欲しかったなぁ。

待っていてよかった [ まつうえ ] 03/12/11 12:21
>灰江奈さま
論文読ませていただきました。私がここに初めて来た時から論文について悩んでおられたので、一体いつ完成するのか心配でした。でも待ったかいがありました。カオルだけでなく、じゃりん子チエに出演している少年達とチエのその後の関係まで考えておられまして。読みごたえのある論文でした。
ただ、私はどうもチエに大人より大人らしい子供でおってほしいためか、恋愛してほしくないですね。やっぱり丸太ん棒を振り回してるほうが似合ってて・・テツと一緒や(笑)
Re:待っていてよかった [ 灰江奈 ] 03/12/11 22:18
 まつうえさん、ご感想ありがとうございました。
 「待っていてよかった」と言っていただけると、私も「完成できてよかった」と思います。上のほうでも同じことを言いましたが、色々あって執筆宣言から公表まで二年半もかかってしまったので、今まで辛抱強くお待ち下さった方々には本当に頭が下がります。
 そういえば、論文執筆宣言したまま消息不明になっている方が何名かいらっしゃいますが、お元気なのかどうか気になるところですね。論文の進行状況云々に関わらず、またここに戻ってきてお元気なところを見せていただければありがたく思いますが。
Re:「百合根カオル論」を読んで [ KT ] 03/12/18 10:41
カオルがお好み焼き屋を継いだら丸く収まるかも知れませんね。
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