堅気屋倶楽部
  • このページは「関西じゃりン子チエ研究会」の掲示板「堅気屋倶楽部」の過去ログです。
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秘密のアップtoデート [ ハマのマサト ] 04/07/25 23:11
今なら差し詰め、母親と娘の、携帯メールのやり取りになるのでしょうか。チエちゃんの店の前に、一輪の花が置いてありました。ヨシ江さんからの合図のしるしです。この一輪の花には、いったい、どれだけの情報が詰まっているのでしょうか?当時、幾万人の心を動かした一輪の花です。チエちゃんが、生活に嫌気がさした時の救いの花です。チエちゃんは胸をはずませて、余所行きの服に着替え、下駄から靴に履きかえました。楽しい一日の始まりです。空は朝から晴れ渡り、空気も澄んでいるみたいです。
でも、楽しい時はすぐに過ぎてしまいます。日の暮れた頃、橋の上で、ヨシ江さんと別れなければなりません。帰りのチエちゃんは、少し淋しそうです。物思いにふけて、歩いてます。最新の音楽圧縮デコーダーがあっても、淋しさを紛わせないでしょう。口の悪い人は言います。OUTofDate・・・聞きたくありません。時代に流される、そんなヤワな女の子ではないのですから。
二組の夫婦と一人の娘 [ ハマのマサト ] 04/07/28 03:22
会話がありません、行き違いの夫婦です。娘は何とかしなければなりません。二組の夫婦と一人の娘は、元仲人に後押しされて、家庭生活再開のため、電車に乗て出かけて行きます。一組目は京阪電車に乗り、金閣寺(鹿苑寺)へ 二組目は南海電車に乗り、海辺の遊園地へと向かいました。楽しいはずの、行きの車内でも夫婦は会話をしません。黙ったままです。娘は、父親の方から母親へ会話を引き出すため、(娘は父親の性格を知ってか、父親がリードする様に仕向けるために)父親を茶化し、母親に相槌を打ったり、大きい声で、歌をうたいだしたりして、何とか喋らせ様と努めます。突然の歌姫の登場で、車内はヤンヤの喝采です。父親は娘にやめる様に頼み込み、母親は赤面して下を向き、亭主の文句に、謝る様に返事をするばかりです。娘は、してや(為て遣)ったり、思惑どうり二組の夫婦は会話を始めます。一日中、二組の夫婦の気を使いながら、はしゃぎ楽しんでいた娘は、帰りの車内で、少し安心したのか、母親の膝枕で、疲れて寝てしまいました。二組の夫婦は今日一日の、娘の不可解な行動を思い出す様に、ぽつり、ぽつりと、又、会話を始めます。どうやら二組の夫婦は、自分達が、親として不甲斐ないのと、娘が不憫だとゆう事で、車内で話が一致したらしい。娘の夢話(エピローグ)が始まると、車窓に映る、夫婦の姿は遠くなり、レール(轍)の合間に娘の言葉だけが残って行きました。
プロローグ第一巻、第一話 [ ハマのマサト ] 04/08/01 14:30
南大阪の西萩といわれるこの町で、この物語は始まります。連載20年とゆう歳月の中で、私達は、この作品に対して途中から、何かしらの関わりを持ち、それぞれの人生の中で、この作品から、何かしらの影響を受けて来ました。私達ファンの原点は、今でも此処にあります。第一巻、第一話。ほろ酔い加減の酔っ払いが行き交う電車高架線近くにある、ホルモン焼き屋の脇道で、酒の飲めない男が直立不動で立っています。テツです。お人好しのお爺ハンから、バクチの金をせびるため、こないだ死んだ娘を今日は病気にしてしまいました・・・後は、皆さん個々に、じっくり読み直してみてください。おなじみのチエちゃんが、お嫁に行ったらテツは、どうなるのだろうと心配するシーンです。妄想モードと言われるかもしれません。でも、何時もチエちゃんがボクに問い掛けてくるのです。「お兄ハン、自分に正直に生きて来たのか?」と・・・
プロローグ第一巻、第一話(修正版) [ ハマのマサト ] 04/08/01 21:34
ほろ酔い加減の酔っ払いが行き交う電車の高架線近くに、一軒のホルモン焼き屋が見えて来ました。煙が漂うその店の脇道で、酒の飲めない男が、老人を前に直立不動で立ち、何か頼み込んでいます。テツです。(老人)お爺ハンから、何とかバクチに使う金を引き出そうと、こないだ死んだと言った娘を今日は病気にして、仕入れの金を代わりに貰いに来たとウソを言っています。
そんな父親を持つ、日本一不幸な少女の名前はチエ。じゃりン子チエちゃんです。同級生の嫌がらせにも、クセの悪い酔っ払いにも負けません。生活力の塊みたいな女の子です。でも、そんなチエちゃんにも、ただ一つ不安があります。ケンカとバクチ狂いの父親テツの将来の事です。「ウチがお嫁に行ったらテツは・・・」少女はしっかり未来を見ています。見習わなければなりません。さあ、南大阪の西萩といわれるこの町で、チエちゃんと大勢の仲間達の物語が始まります。
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