馬牛さん警察官の昇任については、高卒か大卒により、資格を得られるまでの期間に差異はありますが、昇任そのものが困難という話は、聞いたことがありません。例えば、
巡査→(巡査長)→巡査部長という昇任の場合
巡査在任期間:大卒2年、高卒4年6ヶ月
というように定められています。巡査部長から警部補への昇任についても、大卒と高卒とでは、在任期間に差異があります。一方、警部以上の昇任には、その差異はありません。あくまで、在任期間を経過したあとでの選考となります。
警部補までの昇任に、大卒と高卒では、大幅に所要時間が異なるため、その後の昇任においても、大卒と高卒とでは、有利不利が生ずるは事実ですが、高卒の警察官に、昇任の道が全く閉ざされている、という訳でもありません。事実、僕の親戚に、現職の警視正が居ますが、その警視正の下に、高卒の警部が居るそうです。そして、警視正曰く、
『自分は大卒で警視正、警部は高卒だが、警察官としての
在職年数そのものは警部の方が長く(警視正が30年、
警部は39年)、また、現場での経験が段違いに多く、
その警部のサポート無しでは、業務を回し切れない。』
とも話していました。ですので、各都道府県によって、差異はあり、また、数は少ないかも知れませんが、高卒の警部も全く居ないわけではありません。
あと、ミツル自身の最終学歴については、馬牛さんの仰るように、定時制高校卒業と考えるのが最も的確でしょう。中学卒業後、フラフラとしていた時期があったにせよ、18歳なり20歳なりになれば、殆どの人間は身の振り方を考えますから、仮に、18~20歳くらいまでフラフラしていたとしても、そこから定時制高校に進み、卒業すれば、22~24歳くらいにも警察官になれる訳ですし、テツがヨシ江と結婚した年(1966年頃)やチエの生まれた年(1968年頃)を基準に考えてみたとしても、ミツルは中学卒業後、暫く遊んでいた期間を経て、定時制高校を卒業。22~24歳(1963~65年)頃に警察官になり、長年の現場勤務を経て、40歳(1981年)を目前に、警部補に昇進した、という経歴が推測されますね。