堅気屋倶楽部
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「じゃりン子チエ」という生き方 [ 淀麿 ] 98/05/17 03:45
って云う本が双葉社から出る(出た?)らしいですけど、どうなんでしょう?

http://www3.vc-net.ne.jp/~ydmaro/

ライバル出現? [ 菊地馨@関じゃり研 ] 98/05/17 06:16
先を越されてしもたけど、新刊で、こんな本が出てるんですなぁ。
『「じゃりン子チエ」という生き方~チエの強さ、テツの弱さ、ヨシ江の恐さ』
長尾剛(ながお・たけし)著双葉社本体1400円19cm255p
ISBN4-575-28832-2発行1998.05
(解説)
漫画「じゃりン子チエ」全67巻を徹底検証。チエの強さ、テツの弱さ、ヨシ江の恐さなど、作品分析・人物分析を行った、「じゃりン子チエ」ファン必読のマンガ評論。

1400円は、ちょっと高いけど、買いに行かなければ。
http://www.trc.co.jp/1077/98021341.jpg

Re:ライバル出現? [ 伯明 ] 98/05/17 18:57
…そろそろほとぼりは冷めたな(笑)
なんか、すごくアホな本の予感がするんですけど(^^;
じゃりン子チエと銘打っているからには買わなきゃならんか
でも、一応双葉社なんですね
ということは、ほんのカットは一応原作の転載なのかな
あと、発売日がわかるとありがたいです
類似品にご注意を? [ とりちゃん ] 98/05/17 19:17
今日、駸々堂三宮店のコミック売場を覗いてたら『「じゃりン子チエ」という生き方』っちゅう本を見つけました。
「おお、これは、久々の堅気屋ネタ」と思ったら、もう、この本のことが話題になってたのね。それも日曜日の朝早くから(^^)
「チエ対ヨシ江静かなる女の闘い」の帯を見て、思わず税込み1,470円で買ってしまいました。
しかし『秘密』本の隣に並べちゃあ、いかんですねぇ。>駸々堂三宮店
『生き方』は、ちょっと大きいし、はるきセンセ公認やし…。(つまり原作の絵も本文中に使われているわけです)
以下は『「じゃりン子チエ」という生き方』の目次です。購入の参考にしてください。

1章…テツとは何か?ヤクザによる秩序破壊を抑制する現代の防人
2章…チエとは何か?おとなと子ども、ふたつの世界をさまよう日本一不幸で幸福な少女
3章…ヨシ江とは何か?テツの完全支配に成功した幸福すぎる妻
4章…ヒラメとは何か?ひたむきさと純真さ健全なエリート性
5章…マサルとは何か?恋愛感情を持たないチエ・ウオッチャー
6章…タカシとは何か?ときにはマサルを批判するコンプレックスのない名脇役
7章…コケザルとは何か?悪が栄えないチエ社会に咲いた華麗なる小悪党
(とり注・この本で彼の名が思いっきり「島コケザル」になっている)
8章…お好み焼き屋のおっさんとは何か?テツも一目置く温かく清らかな隠者
9章…地獄組のボスとは何か?チエ社会に染まらない孤高のアウトロー
※各章の最後に「猫の目」という囲み記事(小鉄とジュニアの話)が入ります。

目次を見る限り、ここで最近話題になっている「花井拳骨センセ」が、なぜ、登場しないのか謎です。
とりあえず、敵情視察(?)と言うことで、これからじっくりと読ませてもらいます。

読みました [ 長友 馨 ] 98/05/18 00:30
『「じゃりン子チエ」という生き方』ですが、僕はなかなか面白く読みました。

目次からもうかがえますが、各人物の性格と物語世界における役割をつまびらかにするというアプローチの評論です。
「物語世界」ということもあって、社会学的な視点から切っているところがちょっと多いかな。

この辺は個人差があるから言ってもしょうがないんだけど、論旨の展開は僕にとっては共感できるとこ多かったです。
まあちょっと無理してるかなというところもありますし、逆に「お、なるほど」というのもあるし。

個人的には、テツを心理面からもう少し掘り下げることができるんじゃなかろうか、というのと、ヨシ江はんがマキャベリばりの権謀術数家みたいに書かれちゃってるのがどうかなって感じを持ってます。

ヨシ江はんに関しては、初期の頃と終わりの頃ではキャラクターがかなり変質しちゃってるので、合理的に解釈しようと思うと少々強引に持っていかざるを得ないんですけど・・・。

逆にタカシやコケザルから切っていくのは、「なるほど、そういう切り口があったか」と言った感じ。
はるきセンセ公認で、原作の絵がきっちり引用されています。著者の長尾氏自身触れていますが、これだけで評論としての説得力はぜんぜん違ってきますね。

Re:読みました [ 菊地馨@関じゃり研 ] 98/05/18 11:36
私としたことが『「じゃりン子チエ」という生き方』を「関じゃり研」公認の駸々堂ではなくジュンク堂で買ってしもたぁ。
は、さておき、私も総合的に、この本は面白いと思いました。

ただ、せっかく原作者公認の後ろ盾があるのに、原作のエピソードを語る部分で「はるきは○○だろう」といった推量の部分はズバッと原作者を取材して欲しかったなぁ。
(夏目漱石の評論ならそれで、いいかも知れないが、存命の作者の作品に対する原作者の意見の推量は、どうかと思う)

しかし、今になってこのような本が出版されるということは、やっぱり98年は『じゃりン子チエ』ブレイクの年なのだろうか?

Re[2]:読みました [ バカンス壱号 ] 98/05/18 17:01
例の本は…すらすら読めて面白かった。も一回読みます

http://www01.u-page.so-net.ne.jp/da2/bakansu1/

チエの恋愛対象 [ とりちゃん ] 98/05/18 23:03
チエの恋愛対象になりうる人物として百合根の実子・カオルを候補として上げたのには納得できんなぁ。
結局は否定してるけど、女が、ただ単にハイソでリッチな生活をしている男に憧れると思ったら、えらい間違いやで~っ。

個人的な意見ですが、チエはヒラメの兄・丸太に、かなり母性本能をくすぐられていると思う。

でも、チエを語るに当たって「ウチはいつでも普通の少女に戻りたいんや」のセリフは必要不可欠のキーワードになっているんやね。
さて、ヨシ江編でも、読もぉっとほなほな(^^)/~~~~

Re[2]:読みました [ 淀麿 ] 98/05/19 03:17
確かに、はるきセンセへの取材をいれるともっと締まった内容になったと思うな。
(あの本について)

http://www3.vc-net.ne.jp/~ydmaro/

Re[2]:読みました [ 伊藤 顕 ] 98/05/19 10:06
『「じゃりン子チエ」という生き方』ですか。気がつかなかった。

ここで知った直後に、とある友人がそういう本が出ていたとわざわざ知らせてくれましたが…ありがたい限りですなあ。
自分はまだ買ってもいないのでこれから読みますが、内容の方は結構面白いようですね。ここで見る限りは。期待していたはるきセンセのコメントはないようなのが残念。
まあ、とりあえず買って“敵情視察”してみる事にしますか(笑)。

> しかし、今になってこのような本が出版されるということは、やっぱり98年は『じゃりン子チエ』ブレイクの年なのだろうか?

これはもう、「じゃりン子チエの秘密2」を出すしかないでしょう!(無責任な発言(笑)、少しマジ(笑))

Re:読みました [ 伯明 ] 98/05/20 21:02
なんか、ちょっと違うような気もしますが(テツとヨシ江はんがちょっと)違う方面からの解読をしたのは偉い、と思います

ただ、ジャーナリストなのに、「じゃりン子チエの秘密」もこのホームページも調べていないし、呉説も読んでないんですね

ちょっと、資料不足の感があります(せめて読むくらいはした方がいいんじゃないかと・・・仮にもジャーナリストだし)
それにしても、著者も重要視している拳骨センセの章がないがとにかく不満

給料日前の1470円(税込)の恨みは恐ろしいのだ

Re:読みました [ やん ] 98/05/21 16:58
読みました、「じゃりン子チエ」という生き方。
いろいろ思うことがあるんですけど、うーん。まとまらないから、それはまた別の機会にして。
Re:読みました [ 伊藤 顕 ] 98/05/25 12:33
思ったような内容じゃあなかったのが残念。『生き方』って言ってる割には、登場人物達の役割分析に徹してしまって、生き方については掘り下げられていないのね。

自分なりに、今までの研究から思う『「じゃりン子チエ」という生き方』とは、かたひじ張らないで生きていこうとゆうか、プライドやロマンといったことへのアンチテーゼ、世の中、そんなにまじめになるとつらいでしょ、という生き方だと思うんよね。

今日いやなことがあっても、『明日は明日の太陽がピカピカやねん』という生き方だと思う。内容は決して悪くないんだし、こういう本が出る余地がまだ世の中にあるんだという意義は十二分にあるんだけど、なんかしっくりこない。

それには少なからず、無意識的にしろジェラシーが含まれているせいもあるのだろうけど、最初の章で、「テツの存在意義」を求めているのに、とにかく引っかかってしまった。さっきも言ったように、「じゃりン子チエ」は、生きるのに意義を求めている漫画ではないと思うからだ。

理想の男であることを求め続けるテツや(その理想は常識的に逸脱したものなのだが)、まじめに考えすぎてノイローゼになってしまうジュニア、そういう男達に、「まじめになったら損」と投げかけているチエ達の言葉にこの漫画の神髄はあると思う。

自分も前から言ってるし、この本の前書きにも書いてあるように、「じゃりン子チエ」の捉え方は人それぞれ違ってもいいと思うし、また違うべきだと思うんだけど、この本は、なんていうか、真新しいことはあまり見受けられなくて(研究者としてはわれわれの方が年季が入っているという理由が多大にあるが)、単なる無難な本に終始してしまっているのが残念。

こないだの補足。 [ 伊藤 顕 ] 98/05/27 15:24
『「じゃりン子チエ」という生き方』について、こないだは否定的な意見ばかり書いたのでちょっと感心したことを一つ。

カルメラ兄弟を、菊崎と「山勘」と書いているところ。細かいようだけど、なぜ「山下」と書かないか、それは「じゃりン子チエ」にはもう一人山下姓の人がいたから。それは誰あろうミツルの嫁さんである。彼女の古い名前は「山下ノブ子」。

「じゃりン子チエ」にはもう一組、同名の人がありますね。それは、「南出はじめ」くんと、「山田ハジメ」くん。さあ問題です。この二人は誰でしょう(笑)。

ここのメンバーには「じゃりン子チエ」の登場人物と同姓、あるいは同名の人が結構いますが、「じゃりン子チエ」ほど長く続いた漫画で同名の人がこれしかいないのは不思議(?)。

大ベストセラー [ とりちゃん ] 98/05/20 23:49
ここだけで5冊(現時点で)も売れているのだから、長尾センセから一筆挨拶があってもいいのではと思いつつ、いろいろなご意見がありますねぇ。

> ちょっと、資料不足の感があります

「原作者公認」にあぐらをかいていたため、あえて関連資料を見なかったと邪推します。
そもそもテツとヨシ江の関係で「ヨシ江が自分から家出した」との思いこみで持論を進めたのは長尾センセ最大の失敗!!(『秘密』136頁、原作1巻119頁5コマ目と6コマ目)

この辺ろくな本屋ない [ 北中 ] 98/05/27 20:16
僕は噂の「じゃりン子チエという生き方」の本はまだ見てません・・・(^^)
売ってないんやもん・・・っていうか、この辺ろくな本屋ないの・・・明日から2週間ほど大阪帰れるので向こうで探そう(^^)
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