飛田には居酒屋チェーンで有名な百番の本店があります。昔の高級遊廓です。
何度かそこで飲み会を開いたことがありますが、そこは紹介者が無いと予約がとれません。
ふすまは遊廓らしい遊女を描いてるようなふすまだし、店の中に橋が架かっていたり、小部屋がずらっと並んでいたり…。そういえば、中曽根元首相の来店時の写真も飾ってあったというのが笑えますが。でも、割と今の赤線街のはずれに近いところに建っているんですけど、ずらっと並んだ昔ながらのそういうお店の前を通って女の子達がそこの飲み会に行くのは、結構笑えました。
百番本店の前もそういうお店で、暇だったので窓から覗いていたら赤い毛氈の上におばちゃんが座っていて、おっちゃんとかが店に入っておばちゃんに何か言うとそのまま階段で上に案内されていってました。
若いお兄ちゃん達が車で何人か連れ立って繰り出してたりもしましたね。もう、10年近く前の話ですけど…。最近ではどうなってるんでしょうね。
わたしは阿倍野という街が好きです。それこそ精神的な故郷だと思っています。あの阿倍野の、帝塚山みたいな大阪一の高級住宅街はあるわ、阿部野橋(天王寺駅)みたいな繁華街はあるわ、飛田みたいな赤線街が厳然として存在しているわ(西成に少しかかるか?)。そういう猥雑なところが大好きです。